筋肉を鍛えれば英語がこんなにうまくなる「英語革命ザ ジングルズ」のご紹介㊸
美しい英語の発音を実現させる方法「ザ ジングルズ」
~日本人に未発達な筋肉を鍛える(1)
今回も「英語革命 ザ ジングルズ」Steve Walker(著)を抜粋してご紹介させていただきます。
◆肺と真声帯と声道の役割
ザ ジングルズによって訛りを完全に取り除くという方法は、とても効果的な訓練システムです。
完全にネイティブとして通用するレベルに達するのに、人によっては365日程度で可能かもしれませんが、個人差がありますので、2年はかけるつもりで始めてください。
鍛えるのはごく小さな筋肉ですし、ボディービル、レスリングやバスケットボールが筋肉が衰えてできなくなっても、話すことはずっとできるはずです。
筋肉は使っていれば、酷使しない限り、衰えにくくなるというのが私の持論です。いったん習得した英語の能力や明瞭な発音を維持するだけでなく、みなさんの母国語である日本語も、その美しさを維持できるようになります。
やや専門的になりますが、ここで少し声道についてお話ししましょう。
声道には、のど、咽頭、口、歯、唇が含まれます。また、音によっては鼻も声道に含まれます。空気が調節されながら声道を通ったとき声が出ます。肺から出た空気は、声道の狭窄によって音になります。声のもっとも大きな源は喉頭(別名ボイスボックス)です。声粘膜のひだである真声帯が震動して音調を決め、急速な一連の吹音(ロウソクをふっと吹き消すときのような)を断続的に声道に送り込むのです。
この筋肉の動きは脳によってコントロールされます。急速な一連の吹音は咽頭音で、個々の声の源です。基本振動数(1秒あたりの吹音の数)の複合音であり、基音の倍数の振動数をもつ一連の倍音です。これはシンセサイザーが音色をつくり出す方法と同じ原理です。
これらの咽頭音は直接聞くことはできません。声道(のど、口、鼻)を通って初めて耳に聞こえる声になります。
のど、口、鼻はすべて、スロットルの役目をする腔です。言い換えれば、ある振動数に共鳴してそれ以外の振動数を減衰させる器官です。口から発せられる声は、この共鳴器官の大きさや形によって違います。そして、その大きさや形は話している間、常に変化しています。
ここで言う「音」は有声音のことです。無声音の場合はまったく共鳴がありません。たとえば、Tは共鳴はありませんが、Dは共鳴します。一口で言うと、肺は話すための力を供給し、真声帯は震動によって音を区別し、声道は共鳴器の役割を果たします。
(2)へつづく
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次回もこの続きをご紹介いたします。お楽しみに!