外国語を学ぶ時
皆さんは外国語を学ぶ時、どのような方法で勉強しますか?
「NHKのテキストで勉強する」
「単語は書いて(言って)覚える」
「努めてニュースを聞いたり映画を観る」
語学学校に通う派、独学で学ぶ派と様々いらっしゃるかと思い
ますが、どの人もそれぞれ自分に合ったスタイルで、或は負担の
かからない方法を見つけて勉強する事は共通していると思います。
発音を学ぶ際はいかがでしょうか。
聞こえた音の通りに「平仮名」で単語の読み方をメモしていませんか?
‘B’ も’V’ も「ば」行を思い浮かべていませんか?
ジングルズのセッションの中でも、イメージを浮かべる為に
「’あ’ に近い音です」とか「’え’ に似ています」といった表現
を使う事はありますが、実際にその箇所に「あ」と書き込む事
はなるべく避けるようにお願いしております。
例えば ‘a’ と ‘あ’ は似ていますが、
口の開き方(あごの開き具合)
舌の力を入れる部分
など、実際に異なります。
平仮名は日本語の音を表記する最も有効なツールであり、
またその為に多くの人の手を経て形成されたものです。
子音の生産で各々の筋肉を意識するのと同じく、
母音も舌の力を入れる部分やあごの開き方が各々違います。
セッション内で行った母音の訓練は、
横隔膜の使い方などを「感覚的に」再現できるように、
なるべく平仮名やローマ字に置き換えず練習に取り組んでみて下さい。
英語圏にいる日本人留学生の中には、よく「日本人とは全く
つき合わない」、「日本語を努めて話さない様にしている」、
「日本語で書かれているものは読まない」という学生が多くいます。
これは、思考回路や話法を完全に日本語と切り離したいという思い
からであって、「発音を学んでいる時には日本語に置き換えない」
という感覚は、これによく似ている気がします。
KS