イギリス滞在記 その1
まだまだ暑さが続きます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、私は先日2週間ほどイギリスに滞在してまいりました。滞在中の経験や感想等を
ここに記させていただきたいと思います。
往路の機内にて
とある英国航空会社の機内。イギリス英語好きの私としては、客室乗務員の方の英語に
いつも興味津々。私の座席付近担当の方は完全な英語と日本語バイリンガルの方で、どちらの
言語もとてもきれいに話されます。見事だったのはその切り替え。英語も日本語もまったく
不自然さなく響いてきたのはやはりその音声生産の仕方が自然と切り替えられていたから
だったと思います。まったく異なる二つの言語をどちらも聞き手に違和感なく響かせるには、
「日本語らしい」そして「英語らしい」音声生産にあるのだと改めて実感しました。
そして機内アナウンスは機長からも乗務員の方からも典型的なイギリス英語。美しい母音の
響きに癒されながら機内での時間を過ごしました。機長が何度か使われていた schedule
という語はやはり「シェジュール」と発音されていました!!
湖水地方へのツアーでの経験
ヒースロー空港到着後は列車でロンドン市内へ移動。列車内で大切にしていたスカーフを
置き忘れるという失敗をしつつも無事にホテル到着。ハイドパークのすぐ隣にある素敵な
ホテルに1週間ほど滞在しました。
その間湖水地方への日帰りツアーに参加。ここで貴重な経験をすることになります。
ロンドンから列車でオクセンホルム駅まで行き、現地にてドライバー兼ガイドさんと
合流する予定。もともと長距離の移動で少々無理のあるツアーだったのですが……!?
列車が途中のプレストン駅にて長過ぎる停車。そこに車内アナウンス。早口で何か
まくし立てられた上に私がぼんやりしていたことも手伝って最初に聞こえたのは
「person, bridge, rescue —??」 これはただ事ではないと次のアナウンスに真剣に
耳を傾けました。すると「この先の橋に人が落ちた。救出活動中なのでしばらくこのまま
停車する。運行再開までにはかなりの時間を要すると思われる。」との内容。
驚きましたが、どうにもならずそのまま車内待機です。
そして、なんと次のアナウンスでは「この列車は当駅止まりとなります。乗客はみなさん
降りてください。振替輸送のバスが出ます。」
結局長い待ち時間の後バスに乗り、およそ3時間遅れで目的地にてガイドさんと合流しました。
これもよい経験と冷静でいられた私が感じたこといくつか…
subway の違い
列車を降りてバスへ乗るようにとの指示の中で「subway のほうへ移動してください」と
言われました。そのとき私の頭をよぎったのは「えっ? ここに地下鉄通っていた?」その後
すぐに思い直しました。「ここはイギリス。subway は地下鉄でなく単に地下通路のことだ!」
みんな落ち着いていた
突然の事態に鉄道会社もバス会社も混乱状態。警察官も動員されていました。指揮系統が
しっかりしていなかったらしく、係員によって言うことがそのたびに変わる。 それなのに
誰ひとり文句を言うことなくみんなゆったりとバスに乗れるのを待っていました。心の余裕を
感じました。焦って何とかなることとならないこと、その判断は大切だと実感しました。
言葉がわかってよかった
とはいえ、やはりこういった不測の事態に言葉がわからないとなかなか落ち着いていることは
難しかったと思います。事情が理解できたからこそ周囲の皆さんと共に落ち着いていられたのは
確かです。
ロンドンまたはその近郊でのお勧め場所
今年訪れた中でお勧めの場所をいくつか…
バッキンガム宮殿 …夏季には中に入ることができます。一度は見ておきたい壮大な宮殿です
Kew Gardens …世界遺産にも登録されている植物園。とにかく美しい
オペラ座の怪人 …なんと言っても本場のミュージカルは迫力が違う!
Jubilee Market …様々あるマーケットでお店の人とお話ししながら見て歩くのはとても楽しいです
続く
MU