Steve Walker からのメッセージ
皆様、明けましておめでとうございます。
新しい年を始めるにあたり、言語の速度生産について簡単にお話したいと
思います。基本的には、速度には2種類あります。「ゆっくり注意深く」と
「普通の速さ」です。通常は「普通の速さ」が最も頻繁に使われています。
「ゆっくり注意深く」は聞き手に要点を強調したり、的確に判断して欲しい
ときに使います。
私たち成人が新しい言語を学ぶときは、言語によって生産速度が異なって
いることをしばしば感じます。しかし、人々が言語の速度を判断する能力は
限られています。それゆえ、母国語でない外国語の音の組み合わせを自分の
国の言語のようにいえない場合は、それら構成されている音の組み合わせの
内容を判断することは出来ません。
しかも、これが自分たちの母国語の言語的な特徴を基準に行なわれるので、
速度の判断は「ゆっくり」または「速い」のどちらかになってしまいます。
もちろん、これは正確な判断ではありません。ベトナム語は英語より多少速く、
広東語はイタリア語より速いという声もあります。ある程度は事実です。
ただし、世界の言語の速度的な違いは人々が考えるほど大きくはありません。
一例として、スノウボードが挙げられます。
スノウボードをするときは、「ゆっくり」よりも流れに乗って「速く」進む
ほうが楽ですね。(草の上にわずかに雪があるくらいでしたら「ゆっくり」も
可能かもしれませんが…。)別の例では「走ること」です。「速く走る」こと
の方が「ゆっくり」走るより楽なのです。歩くことも同様ですが、歩く場合は
あえて早歩きをするよりもゆっくり普通に歩いたほうが自然で簡単です。
つまり、スノウボードの設計は速い速度に適していますし、走るにはふさわしい
足運びが必要で、歩くにはそれなりの足運びがあるわけです。
従って「ただ早く話す」ことを意識するのではなく、ザ ジングルズの英語発音
矯正で行われるからだの発達を通した速度別の運動制御能力を活かすことが大切です。
Steve Walker