<音子>の概念
こんにちは。
今日は、<音子>という概念の発見によりもたらされた
スピーチサイエンスの新しい見地について皆様にご紹介いたします。
<音子>の概念は、発話運動制御と音声知覚の研究に革新をもたらしました。
発話運動制御と音声知覚の分析に携わるスピーチサイエンティスト、
ネイティブのような発音を指導する立場にある外国語教育に従事する教育者、
そして、限りなくネイティブに近い目標言語の発音を身につけることを望む学習者、
これら全ての方々にとって、<音子>の概念は極めて重要な意義を持ちます。
一つに、<音子>の概念を基にして目標言語の発音に関する発話運動制御能力を
数学的に定量化する公式が導出されたことがあります。この公式を使うことよって、
異音子の発達段階を一定の基準に基づき測定することができるのです。
<音子>の概念は、このような客観的な分析に有用であるのみでなく、
言語の保存という主観的な分野にも意義を持ちます。植物や動物の種を絶滅から
守るのが私たちにとって大切であるのと同様に、現存する多種多様な言語や方言の
音韻を分析し保存するための手段を持つことが大切であると、私は感じています。
ザ ジングルズの公式や発話のジェスチャーの数値化という客観的な尺度を利用する
ことによって、発話運動制御研究の応用分野である言語の保存や語学教育という
主観的な分野を開拓していくことが、私、そして私と志を同じくする
ザ ジングルズメンバーの皆様の役割なのです。
スティーブ ウォーカー