歌っている時だけアクセントが消える不思議な現象
私は歌を歌うのが好きで、若い頃はよく友人と
カラオケに行きました。
日本人の訛りがまだ抜けきっていなかった当時、
ネイティヴの友人から「歌っている時は何故か
訛りが抜けるね」とよく言われましたが、今回
それを立証できるかもしれないとても興味深い
記事を見かけました。
TodayIFoundOut.com からのWhy British Singers
Lose Their Accents When Sing というタイトルの
こちらの記事では、イギリス人アーティストが歌って
いる時だけイギリス英語のアクセントを失うという
不思議な現象について書かれています。
http://www.todayifoundout.com/index.php/2013/
08/why-british-singers-lose-their-accent-when-singing/
________ 記事の内容を簡潔にまとめると ________
1.イギリス人歌手の多くは普段しゃべっている時は
とても強いイギリスアクセントがあるのに、歌っている
時だけ標準的なアメリカ英語に近くなる。
2.標準アメリカ英語というものは英語の中でも一番
中性なものらしく、イギリス人に関わらず地方訛りが
あるアメリカ人や、オーストラリア人歌手や、英語圏で
ない外国人歌手も歌う時はアクセントが無くなる。
3.これらの歌手は特にアメリカ英語で歌おうなどとは
意識しておらず、自分たちですらアクセントが無くなって
いることに気づいていない...
4.この現象が発生する理由について北アイルランド出身の
言語学者/作家 David Crystal はこう述べている。
● 曲のメロディが発音と同じぐらい重要であるイントネーション
を取り消してしまっている
● そして曲の拍子がスピーチのリズムを取り消してしまっている
● 上の2つの現象が起こると、歌い手は曲調に従って音節を
強調せざるを得なくなり、自然と母音が長くなる
● また、歌っている時のほうが話している時よりもたくさんの
息が必要となることから、体内の空洞が拡張し、声質に変化をもたらす
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もちろんカントリー、Hip-Hop、また一部のイギリス人
アーティストの中にはわざとアクセントをなくさないように
心がけて歌っている人もいるので、特定のアクセントを真似
しようとしているわけではない方は聞き真似は避けたほうが
良さそうです。
どこからどこまでが正論なのかはわかりませんが、日本語を
話す時に使う筋肉と英語を話す時に使う筋肉が違うことは
ザ ジングルズでも常識ですし、発音矯正で腹筋の使い方を
指導されることと、歌手のボイストレーニングなどで腹筋の
使い方が指導されることが、「発音」という一つの観点に
置いてほんの少し現象がかぶっているのかなぁとも思いました。
歌をやっていて腹式呼吸に慣れているので訓練方式に慣れやすい
というお声も一部聞いたことがあります。
実験的に自分が英語の歌を歌っているのを録音し、普通に話して
いる時の発音と聞き比べてみると面白いかもしれませんね...
やってみた方は是非結果を教えてください。(0_o)
NH